今年の夏、「韓国風アイスミルク」が突然飲料業界のトレンドに!
「韓国」というブランド名を掲げた専門店(WUYOOやoh mo!など)が急速に拡大し、1店舗あたりの月収入は最大で42万円に達した。茶百道や沪上阿姨といった有名ブランドも次々と参入し、アイスミルクシリーズの売上比率は20%を超えている。しかし実際には、韓国ではこの商品は存在しない——人気のあるブランドはすべて東北地方発であり、「韓国風」の外観をまとった地元製品に過ぎない。その人気の背景には、韓流文化の影響と、飲料業界の競争状況下で毎年夏に繰り返される「ヒット商品のサイクル」がある。
詳細な解説
1. ヒットの現状:専門店が急増し、有名ブランドも次々と参入
今年の夏はアイスミルク市場が非常に活気づいている:
- 専門店の急速な拡大:沈陽のWUYOOは200店以上をオープンし、青島CBDの店舗では初月の収入が42万円を記録。遼陽のoh mo!は全国で100店以上あり、寧波の黒金店では1日あたり2万杯を売り上げている。これらの店舗はマカロン色の内装を採用し、カップには韓国語が印刷されており、「アイス+牛乳+少量のフルーツ」というシンプルなレシピで、価格は15~25円。団体購入なら6.9円で手に入るため、若者たちは並んで購入している。
- 有名ブランドの参入:茶百道のライチアイスミルクは初日に70万杯を売り上げ、19日間で1000万杯を突破。沪上阿姨のアイスミルクシリーズも売上上位3位に入り、全体の20%以上を占めている。書亦、CoCo、甜啦啦なども新商品を次々と発表している。業界全体がアイスミルクに注目しており、トレンドを逃したくない様子だ。
2. 「韓国風」の真実:実は東北地方のブランド
多くの韓国人ユーザーがSNSで「うちにはアイスミルクなんてない!」と反論している。調べてみると、人気のあるブランドはすべて東北地方発だった:WUYOOは沈陽、oh mo!は遼陽が発祥地で、他の類似ブランドもほとんどが東北地方の製品だ。
なぜ「韓国風」を装うのか?簡単に言えば、「外国のブランドの方が宣伝しやすい」からだ:
- 韓流文化の影響:韓国ドラマやバラエティ番組によって韓国風が好まれる若者層が育っており、「韓国製」というブランド名で消費者を教育する必要がない。
- 地域的な偏見の回避:「東北アイスミルク」と直接呼ぶと、他地域の消費者は「地味」や「風味が強い」と感じるかもしれず、宣伝コストが増える。
- 見た目の魅力:マカロン色の内装やピンクと青のカップ、韓国語のデザインなどで、写真を撮ると「韓国ドラマの女優のよう」に見え、顧客がSNSで自由にシェアする。
3. ヒットの秘訣:韓流ブランドと見た目の魅力
アイスミルクがヒットした理由は、若者のニーズを捉えたからだ:
- 感情的な価値:「韓国ドラマの女優になったような気分」を与えるブランド名で、普通のアイスミルクが「ソーシャルメディアで使えるアイテム」に変わる。
- 商品の魅力:アイスと牛乳の組み合わせはさっぱりしており、夏に最適。また、茶が含まれていないため不眠症の人でも飲める。
- 価格の手頃さ:15~25円という価格はミルクティー業界では中程度で、団体購入なら6.9円で手に入りやすいため、新しいものを試したい人々を引き付ける。
4. 業界の現状:「夏季ヒット商品のサイクル」
アイスミルクのヒットは偶然ではなく、飲料業界の定番のパターンだ:
- 業界の競争状況:2025年には業界の成長率が19.3%から6.45%に低下し、昨年は15.7万店のミルクティー店が閉店した。新しいアイデアを出さなければ顧客が離れてしまう。
- 夏季のヒット商品:毎年夏には新しいコンセプトの商品が必要で、来店者を引き付け、フランチャイズ店の信頼を保つためだ。例えば2022年の手打ちレモンティー、2023年の油柑、2024年のスーパープラントティー、2025年のミントミルクグリーンなどがある。これがブランドの「生存戦略」だ——繁忙期にトレンドを争わず、一年中努力する。
5. マーケティングの実態:短期的な利益と流れのゲーム
アイスミルクのヒットは、「教科書的なマーケティング手法」だ:
- 東北地方での成功:アイスミルクは東北地方で既に定着しており、市場で効果が証明されている。
- 韓流ブランドを利用した宣伝:韓流ブランド名を使って宣伝コストを削減し、見た目の魅力で拡散を図る。
- 短期的なトレンド:アイスミルクは「季節性の消費財」に過ぎず、来年の夏には新しい商品に取って代わられるかもしれない。しかしブランドにとっては、今のトレンドをつかんで店舗の売上とフランチャイズ店の信頼を保つことが重要だ。
まとめ
韓国風アイスミルクのヒットは、東北地方のブランドが「韓国風」の外観を利用したマーケティング戦略の結果であり、飲料業界が競争の中で生き残るための「季節的な自衛策」でもある。この盛り上がりが過ぎ去った後も、来年の夏にはまた新しいヒット商品が登場するだろう。しかし、「韓流ブランドを利用したマーケティング」と「ヒット商品のサイクル」は続くだろう。