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マスク、大失敗

原文:马斯克,大翻车

核心内容の要約

SpaceXは当初、2兆ドルの評価額で6月にIPOを計画し、8000億ドルの資金調達を目指していましたが、数日後に評価額を1.8兆ドルに下げ、資金調達額も約7500億ドルに縮小しました。マスクは評価額の引き下げを否定していますが、同社は内部および外部からの圧力に直面しています。内部では2025年に49億ドル、2026年第1四半期には43億ドルの大きな損失を出しており、外部では商業宇宙開発分野のリスクが再評価されています(ブルーオリジンのロケット爆発やスターシップ計画の遅れなど)。しかし、評価額が下がったとしても、マスクはSpaceXの42%の株式を持つことで世界初の1兆ドル超の富豪となります。彼が掌握するロケット、衛星、AIなどの技術は単なる富を超えた意味を持っています。

一、評価額が突然下がった理由

評価額の引き下げは根拠のないものではありません。内部と外部の二つの要因が影響しています:

内部要因:損失額による投資家の不安

SpaceXは5月に募集説明書を提出し、初めて財務データを公開しました。2025年の収入は33%増加(186億ドル)したものの、純損失は49億ドルで、主にxAI関連のコストが原因です(年間運営損失は64億ドル)。2026年第1四半期の損失はさらに大きく、前年全体に匹敵する額に達しました。投資家たちはこの数字を見て、「2兆ドルという評価額は過大評価だった」と考え、新規資金を引き付けるために評価額を下げる必要があると判断しました。

外部要因:業界リスクの顕在化

ブルーオリジンの「ニュー・グレン」ロケットが5月末に地上テストで爆発し、発射台が破壊されたことで、今年の打ち上げ計画が全て水の泡となりました。これはベゾスだけでなく、商業宇宙開発分野全体のリスクを再考させる出来事です。ロケット技術が未熟であれば、いつ爆発してもおかしくありません。さらにSpaceX自身のスターシップ計画も遅れており、2028年に月への貨物輸送やNASAの月面着陸を目指していますが、技術的な確実性に疑問が残ります。これらの要因から評価額は自然と下がることになりました。

二、事業内容の分析:どれが実際の収益で、どれが夢物語か?

マスクはSpaceXの事業を「ロケット+衛星+AI+チップ」の組み合わせとして魅力的に描いていますが、実際の状況は以下の通りです:

1. ロケット事業:安定しているが成長に限界あり

ファルコン9号は世界で最も多くの打ち上げを行っている商用ロケットで、再利用技術が成熟しており、コストは業界平均の1/10です。NASAや米軍が大口顧客であり、2025年には利益を出しました。しかし、ロケット市場の規模には限りがあり、単独では1兆ドルの評価額を支えることは難しいです。

2. スターリンク衛星:実際の収益源だが競争が激化

2025年のスターリンクの収入は114億ドル、利益は44億ドル(利益率39%)で、ユーザー数は900万人に達し、155カ国でサービスを提供しています。新規ユーザー数も460万人増加しました。この事業は「ユーザーが増えるほどコストが下がる」という段階を超えており、キャッシュフローは安定しています。しかし、アマゾンやヨーロッパ、中国も低軌道衛星インターネット事業に参入しており、ユーザー獲得がますます困難になっています。

3. AI技術:魅力的だが不確実性あり

SpaceXとxAIの統合後、「宇宙でのコンピューティングパワー」を提供するというアイデアが出ました。無限の太陽エネルギーを利用して地球に低遅延のAIサービスを提供するというものですが、市場規模は28.5兆ドル(そのうちAI関連が26.5兆ドル)と見積もられています。Anthropicとの契約による収益もありますが、これはまだ「概念実現の初期段階」です。マスクは壮大なアイデアを語るのが得意ですが、投資家の忍耐力には限界があり、実際の収益能力が重要です。

三、マスク:世界初の1兆ドル超富豪

評価額が1.8兆ドルに下がったとしても、マスクは最大の勝者です。

彼はSpaceXの約42%の株式を持っており、1.75兆ドルの評価額で計算するとその株式の価値は7350億ドルになります。他の資産(Xやテスラなど)を加えると、上場後の純資産はすぐに1兆ドルを超えます。これは人類史上初の1兆ドル超の富豪であり、ロックフェラーやゲイツのピーク時よりも高いです。

さらに重要なのは、彼が持つのは単なる富ではなく、ロケット打ち上げ(SpaceX)、全球衛星インターネット(スターリンク)、ソーシャルメディア(X)、ブレインコネクト(ニューラリンク)、AI技術(xAI)といった次世代の重要な基盤技術です。彼は単に富を持っているだけでなく、未来の技術の方向性を決定する力も持っています。

四、宇宙経済の冷え込み:資本が現実的な評価を始める

以前は商業宇宙開発に対する熱意が高まっており、「宇宙は次のブルーオーシャンだ」と考えられていましたが、今では冷静な視点が取られています。ブルーオリジンの事故やSpaceXの損失により、宇宙開発分野のリスクが実際には大きいことが認識されています。投資家たちはもはや「壮大なストーリー」だけでなく、収入の増加や利益状況、事業の進捗状況を重視しています。良いアイデアでも実際の収益が伴わなければ意味がありません。

総じて、SpaceXの評価額の引き下げは市場の合理的な判断ですが、マスクの財産と未来技術に対する影響力こそが今回のIPOで最も注目すべき点です。この資本市場では、マスクが依然として最大の勝者です。